合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
お盆休み明けに集熱パネルの設置工事を行った和歌山県那智勝浦町に建設中の「紀州サンウッド倉庫」へダクト工事と完成後に実施する計測の打合せに行ってきました。
集熱パネル設置の際は、台風が接近していたので雨の合間を縫っての工事でしたが、今回はものすごく良い天気!
青い空と青い海がとても綺麗でした。その手の話はヒノム研究員に任せるとして、紀州サンウッド倉庫の工事は、外部塗装工事の下準備が進められていて、次の日には足場を撤去する予定との事だったので、まずは集熱面を含めた屋根の状況を確認しました。和秋建設さんの屋根は、これまでに何度も見ていますが、とにかく「きっちりしてる!」って印象です。職人さんの性格だと思うのですが、折り紙の端と端をきちんと合わせて、しっかり折り目を付けたようなシャープな感じが好ましいです。
集熱面からのダクトを火打ち梁をかわすようにして地上まで配管したいとの事なのですが、ダクト芯が微妙な寸法でズレているので、なかなかスマートに配管が通りません。グラスウール製ダクトや断熱フレキシブルダクトなどを色々と試して納まりを検討しました。
屋根から集熱空気を取り入れるためのファンが4台と室内空気を循環させるためのファンが4台の計8台で高温、低湿度な環境をつくろうとしています。
今回のプロジェクトでは、和歌山県の林業試験場の協力も得られることになっており、完成後の実測調査についての打合せが行われました。弊社としては、陽のまどによってどのような温湿度環境が実現出来ているかを確認したいので、庫内外に複数点の計測器を設置する予定です。と同時に林業試験場の研究員が乾燥させる材の入庫前の状況を確認し、目標含水率に達するまでの経過を観察して行きます。本年度中は予備実験的な計測を行って、本乾燥庫の実力を把握しつつ、合理的な乾燥方法を見つけ出して行こうという事になりました。ここが一番重要なところですから、私たちもしっかり勉強させてもらうつもりです。