合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
前回は和歌山市で建築中の和秋建設さんのモデルハウスを訪問したことを書きましたが、和歌山で1泊した次の日に那智勝浦へ移動しました。いよいよ紀州サンウッド倉庫に乾燥させるための木材を入れる事になり、その前後での温湿度変化を確認するためです。また今回はドローンを使った空中撮影も行われました。
10月3日の午前11時半から今日(11/13)まで試験的に温熱実測を行ってきましたが、一度データを回収して測定状況を確認しました。まだ木材が入っていない空の状態でソーラー/循環運転を行ってきましたが↓のようなデータが取れていました。こんな細かなグラフを見せられても意味がわからないと思いますが、これまでのところ欠損なく記録されていたのでホッと一安心。また室内の四隅で測定しているデータを見ると、庫内全体が均一な温湿度環境になっている事が確認できました。
今回のプロジェクトでは「紀州材の新たなブランド化の構築」を目指しているので、和歌山県 林業試験場の協力を得ながら本倉庫の実力や運用方法を確認して行きます。今年度は、試験的に材料を投入して変化の傾向をつかむ事を目的とし、来年度から本格的な実測を行う予定です。
和歌山県 林業試験場の山裾部長と粟田研究員の手で試験体の重量や含水率等が記録されていきます。
紀州サンウッド倉庫に最初の試験体が入庫されました。このあとの入庫量については、室内の温湿度の状況や木材の乾燥具合を見ながら徐々に増やしていく予定です。
これから冬至に向かってどんどん日が短くなります。紀州サンウッド倉庫も西側にある山の影響で11月13日の時点で14時半には集熱面全体が日陰になっていました。これから更に条件が悪くなっていく中でどのような成果が得られるのか不安であり、楽しみでもあります。