おいしい建築研究所 研究員のヒノムです。
陽のまどの集熱パネルやファンボックスなどの部材、部品を作ってもらっている会社は、静岡県磐田市にあります。月に何度かはその工場へ打合せや部品の引き取りに行くのですが、このところ毎回立ち寄っているお気に入りの場所が↓の掛塚灯台。天竜川河口の東側にある竜洋海岸に立っています。ここに来て青い海と空、白い灯台を見ながら何も考えずにボ~っとするのが、最近の私のお気に入り。
掛塚灯台は明治13年(1880年)に地元篤志家の荒井信敬氏によって私設灯台としてつくられ、明治30年(1897年)3月に官設灯台として完成したとの事ですから、144年もこの地で海の安全を守っているのです。144年ですよ。これまでに大きな台風や地震にいくつも出会っているだろうし、戦争も経験しているでしょう。灯台だから敵機の標的になったと思います。でも今、目の前にある掛塚灯台は、そんな大変な事なんて何も無かったかのように静かに堂々と立っているのです。その姿を見ていると、自分の身のまわりで起きてる日々のゴタゴタなんて、どれも大したことではないって思えてきて、すごく前向きになれるんですよね。
お気に入りのスポットをもう一か所ご紹介しますが、こちらは舞阪灯台。浜名湖が太平洋とつながる今切口のすぐ東に位置する灯台です。昔は海が見えたのですが、今は津波対策の高い堤が出来たので見えなくなってしまいました。この灯台のすぐ後ろには民家が立ち並んでいるので、生活者にとっては安心を与えてくれる堤防の方が良いでしょうけど、海のすぐそばにいるのに海が見えないというのも寂しい気分です。
舞阪灯台は昭和39年4月に設置点灯されたとの事で、掛塚灯台に比べるとかなり新しい。と言っても60年前ですから所長と同い年くらいか。(俺はまだ50代だ!とのクレームが入りました)
とてもスリムで背が高い(地上からの高さ28m)です。表面の仕上げに細かいモザイクタイルが貼られているのも昭和感があって好きだなぁ。
灯台と一口に言っても、みんな個性があって面白い。いつの間にやら僕が灯台マニアになってしまいました。
掛塚灯台も舞阪灯台も家から車で30分以内の所にあるので、気分転換したい時にすぐに行けるのがありがたいです。これからもお世話になりますので、宜しくお願いしま~す。