電磁波ノイズの測定

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合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

新たに設計し、試作したファンボックスについて、電磁波ノイズの発生状況を確認するために静岡県浜松工業技術支援センターで試験を行いました。

私は電気の専門ではないので、測定の意味や結果の解釈など分からない事だらけでしたが、センターの技術員の方に手取り足取り指導を受けながら、何とか測定をすることができました。

今回実施した試験は、以下の2点です。
1.雑音端子電圧
雑音端子電圧とは、製品から電源線や通信線を伝わって放出される高周波の電磁ノイズ(妨害波)のことで、このノイズが他の電子機器に悪影響を与える可能性を検証する目的で測定するもの

2.雑音電力
雑音電力とは、電子機器の電源ケーブルから伝導され、周囲に影響を与える「放射ノイズの電力」の事。具体的には製品から放射される不要な電磁波の強度を電力に換算して測定するもの

浜松工業技術支援センターに来たのは、16年ぶりくらいでしょうか。商品化を進めていた当時のソーラーファンボックスとコントローラについて、この試験を行ったのですが、規定の限度値を超える部分があって、それを抑え込むためにノイズフィルターをあれこれ試して数値をクリアした事を思い出しました。試験の途中で電子パーツ屋に走ったりもしたなぁ。
当時の制御系には、マイコンを使用していたので、電磁波ノイズは結構問題でしたが、現行仕様のファンボックスには、マイコン等を使っていない至ってシンプルなアナログ仕様なので、限度値をはるかに下回る測定結果で済みました。本当はファンモーターからのノイズが、もう少し出るのかと思っていたのですが、それも無かったので一安心。
「大丈夫だろう」と思ってはいても、このような測定結果を得ると、自信を持ってお客様に勧めることが出来ますから性能の裏付けをしっかり持っておくことは大切ですね。