ネットの評判

ブログ味を究める

合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

ネット社会の現代では、何をするにしてもここから情報を得ようとしますね。こうしてブログに記事を投稿するのも陽のまどの事を誰かに知って欲しいからなんですが、これまでは一方的に自分の思ったことを書くだけで、他人からの評価については気にして来なかったというか、敢えて見ないようにしていたように思います。だって批判的な事が書かれてあったらショックじゃないですか。(小心者なので…)
でも前から気になっていた「サンシャイン・ラボ」って検索すると右に出てくる「サンシャイン・ラボ 評判」というところを覗いてみることにしました。

が、特に記事はなし。良いことも、悪いことも何もなかった。つまり全く認知されていないという事で「もっともっと頑張って普及させなければ!」という事なのだと思いました。(ちょっとガッカリ)

では前職時代のびおソーラーではどうなのだろう?と思い「びおソーラー 評判」で検索してみました。基本的にびおソーラーも陽のまども同じですから、びおソーラーで出た批判は、陽のまどにも当て嵌まると言えますから、自分が気付いていない事があるなら修正して行かなければと思いました。

検索した結果は、びおソーラーの方が長くやっていた分、少し記事が多かったかな。その中の一つに「新築にビオソーラーを設置予定です。実際にビオソーラーハウスに住まれている方、感想をお聞かせください」という投稿がありました。まあこれを販売元に聞いたところで良いことしか言わないでしょうから、ネットで広く情報を得ようと思ったのでしょう。

この問いに対するベストアンサーに選ばれた回答は「全館空調の方が良い」というもので、問い合わせた人も納得されてしまった様子。でもこの回答をした人はビオソーラーハウスに住んでいないみたいなので、本来は答える筋でないように思うのですが…

やり取りの内容については、色々な価値観がありますから否定も肯定もしませんが、気になるのはやはり「設備としてしか捉えられていない」という事です。びおソーラー時代から私は「これは設備ではない。建築である」と訴えてきました。集熱パネルとか、ソーラーファンボックスとか、設備にしか見えないかもしれないけれど、これは建築の仕組みであって、エアコンや太陽光発電などと同列で評価されるものではないというのが、私の見解なのです。同業他社のことは知りませんが「びおソーラー」と「陽のまど」は、誰が何と言おうが建築です。

室内の居住環境というものは、まずは建築でしっかり環境を整える事。それだけで足りない部分を設備で補うようにするという事が重要だと思っています。でも最近の建築は。自分勝手なデザインの建物をつくっておいて、居住環境の事は設備に丸投げという設計者が多いです。設備機器は最先端の省エネ性能を持っているかもしれないけど、建築がそれを活かせるものになっていなければ効果が出ない訳で、設備を理解していない建築設計者の建物は、格好が良かったとしても居住性は最悪かもしれません。太陽熱利用については、これまでにもこのブログに書いてきましたが、建築がお日さまと対話できるようになっていないと効果は生まれません。集熱パネルやソーラーファンボックスで何とかなるものではない。そこがこのシステムの難しい所であり、面白い所でもあるのです。

前述の問い合わせをした方は「全館空調の方が良い」と聞いてビオソーラーをやめてしまったかもしれませんが、エアコンとの性能、機能比較だけされるとビオソーラーは太刀打ちできないでしょう。だって今どきのエアコンは至れり尽くせりの機能満載じゃないですか。一方のびおソーラーは、お日さまが標準装備なだけ。それも気まぐれです。でも実際にビオソーラーハウスお住まいの方からは「びおソーラーいいね!」って褒めてもらう事がよくあるのです。新築してエアコンを褒める人っていないですよね。問い合わせ主には、この違いを知って欲しかったなぁと思いました。

このネットのやり取りは4,5年前のものなのですが、当時の私たちは全然気づいていませんでした。ちょっと職務怠慢だったと思います。このような世間の評価というものを知っていないと、自分の思っている事と真逆の解釈をされて、そちらに進んでいってしまう恐れもある訳で、これからは通信簿をもらう子供の気持ちになって、時々は「サンシャイン・ラボ 評判」を検索してみようと思います。