合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
7月に音の問題で訪れた長野県・富士見町の家を再度訪問しました。
青トラ訪問記-27「音」についての相談 – サンシャイン・ラボ

今回は床下に潜って、実際のファンの据付け状況とダクトへの振動、騒音の伝わり方を確認します。前回訪問時には諸事情から床下に入れなかったので、施工関係者からの聞き取りのみで問題点を考えて対策部材を準備してきましたが、果たして想像通りの状況なのか、まずは潜ってみることにします。

床下点検口からファンまで5mくらいあるので匍匐前進で向かう事になります。ダクト出口が見えているのだけれどものすごく遠くに感じました。(汗)
音の発生源

実際のファンとダクトの納まりは聞いていた通り、想像していた通りでした。運転しているファンに触れると振動を感じますが、これが立下りダクトに直接伝わって騒音の原因になっているようでした。↑赤丸部分のファンとダクトの接続部は、アルミテープで固定されていたのですが、テープを剥がすと騒音が小さくなりました。この部分の縁を切って運転振動が立下りダクトに伝わらないようにしたいと思います。
対策工事





① 立下りダクトを根太下面に合わせて切断します。
② ダクトの切断が完了しました。
③ このままだとダクトが下がってきてしまうので、Φ150mmの丸穴を開けた板でダクトを支えます。
④ ③の底面にダクトを延長配管するためのダクトカラーを取付けます。
⑤ ダクトカラーに断熱フレキシブルダクトを被せ、ダクトバンドで固定しました。


⑥⑦ ソーラーファンボックスのダクト接続口をGW丸ダクト用から断熱フレキシブルダクト用カラーに交換します。


⑧ ソーラーファンボックスを据え付け、断熱フレキシブルダクトを接続します。
⑨ 試運転を行い、空気流れと騒音の有無を確認します。
断熱フレキシブルダクトを使用することによりファンの運転振動が吸収されて、立下りダクトへの伝わりが抑えられました。ファンの吐出口に①で切断したダクトの残りを取付けたところ、風の音が小さくなったので、これも効果的です。
お施主様に騒音の有無を確認していただきましたが「問題なし」とのことで安堵しました。
音の問題は、人によって感じ方が違います。今回の騒音は、例えば騒音計で測定してもわからないレベルだったと思いますが、一度気になり出すと耳は勝手にその音を探してしまうものなので、それが不快に感じられたのだろうと思います。
床下にファンを設置する場合は↓のように立下りダクトとファンをダイレクトに接続させない納まりが良いと改めて思いました。あと床下点検口は、ファンの近くがいいですね。腕と背中がマヒしています。(笑)


