OMソーラー復活計画(その5)

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合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

故障したまま3年間放置されていたOMソーラーの機器を撤去し、陽のまど流OM改修用ファンボックスに交換して17日が経過しました。12月1日から温湿度データを取ってきましたが、改修工事前と後で、どのような変化があったのかを確認します。温湿度ロガーは↓のように設置し、12/1~2/13まで15分間隔でデータを収集してきました。

① 外気温度(屋外で風雨と直射日光の影響を受けない場所)
② 外気湿度(同上)
③ 集熱温度(集熱ダクト内の温度)
④ 床下温度(DKの床下点検口直下)
⑤ 床下湿度(同上)
⑥ リビング内温度(書棚の上)
⑦ DK内温度(ダイニング壁面)
⑧ 小屋裏温度(ファンボックス近傍)
⑨ 和室(OM対象範囲外)

データ回収に伺った日は、建物に入るなり「熱がある!」と感じました。改修工事前は床が冷たくて、全体に寒々としていたのですが、この日ははっきりと違いを感じました。床に直接座っても冷たくない!長く留守にしていたお日さまが、3年ぶりに帰宅されたって感じです。

データを確認する

回収したデータをエクセルの表で確認しました。家に入った時に「おっ、暖かい!」と感じた期待値ほど、データの数値に劇的な変化は見られませんでしたが、まあ短期間に蓄熱が回復する事はないので、徐々に差が出て来るでしょう。ただ明らかに違うのは、改修前は各室の室温がバラバラだったのですが、改修後はまとまった感じで推移するようになったことです。

改修工事は、1/27の午前中で完了し、午後から集熱運転を開始しました。
集熱は大体8:45~9:00にスタートして、15:30~16:00に終了しています。外付け棟ダクト内に設置した温度スイッチが、どのように感知してくれるか心配でしたが、9時前にスタート出来ているのであれば悪くないです。改修工事前の朝方(5時頃)の室温は12~14℃くらいで、前の夜にエアコンで暖房をしていると15~18℃くらいを保持していましたが、改修後は暖房なしでも14~18℃くらいに上がってきています。2/8、9頃は、静岡でも-2℃以下の気温を記録し、その時はさすがに12℃前後まで下がりましたが、計測期間全体としては数℃の温度上昇が見られました。加えて暖房を使用する回数と運転時間が減っているようです。

私はデータをグラフで見るよりも、数値が羅列された元データを見ている方が、温度変化のイメージがつきやすいです。時間と共に変化して行く温度の数値を目で追っていると「ここで帰宅されたのかな」とか「こんな時間に暖房を使っているけど来客か?」といった感じで生活の様子が見えて来て、それに対してソーラーがどのように貢献できているのかを考える訳です。ちょっとのぞき趣味みたいで、いやらしい人と思われてしまいそうですが、様々な条件が重なり合って、その家の温熱環境が出来上がるので、「室温が何℃だからいい」といった単純な話ではないのです。設計者、施工者の人は、ご自身が設計あるいは施工された建物の温熱実測をやってみるといいと思いますね。イメージ通りの効果が出ているかどうか?お客様を満足させられているかどうか?つくったら、つくりっ放しではなくて、目に見えない部分まできちんと確認する姿勢が大切だと思います。

冬の運転状況については、およそ把握ができました。今度は夏の状況確認ですね。夏排気の機能がきちんと働くか?その時の集熱温度はどれくらいか?等々、検証はまだまだ続きます。