青トラ訪問記-5 やはり配線ミス?

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合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

7月中旬~末は、出張の連続でした。それも過去の物件のトラブル調査ばかり。今回は長野県の蓼科高原に建つ別荘で発生した送風機に関わるトラブルで、私もこれまでに経験がない症状だったので、現場を訪問することにしました。今月は中部横断道3往復目です。

ヒノムのブログみたいですが、この日は八ヶ岳が美しく見えて爽快な気分になりました。
下の写真は蓼科湖ですが、原因不明のトラブルを前に鬱々としていた気分になっていたのが少し晴れたように思います。自然の力は偉大だなぁ。

どんな症状か?

今回のトラブルは、この冬から起きていたそうです。元々別荘にソーラーを導入した理由は、冬季の設備配管の凍結防止が目的だったのですが、3系統あるソーラーシステムの1系統が機能しなくて、そのエリアの配管が凍結してしまったというのです。最初は温度スイッチの動作条件に当て嵌まっていないだけかと思ったのですが、スイッチを操作すると一瞬だけパイロットランプが点灯するが、すぐに消えてしまい、ファンが動く様子がないとの事。
温度スイッチのトラブルなのか、ファンの問題なのか、いつものように消去法で原因の特定を行いました。

まずは操作スイッチの配線を確認しましたが、これに問題はありませんでした。ここの配線ミスは多いですが、今回の症状を引き起こすような事にはならないと思うので、念のための確認です。

次にファンの端子ボックス内を確認しましたが「おっ?おかしいぞ!?」

端子ボックス内のファンの「弱」端子につながる線が外れていて、これを結線したところ正常に動作するようになりました。う~ん、4時間かけて遥々来たのに原因はこれだけか…

ただ長くこの状態が続いていたために繋がっていた「強」のラインに負荷がかかり過ぎて、どこかでケーブルが断線してしまったようでした。つまり「弱」は動くけど「強」が働かないという状況です。ファン自身にダメージはなく、強弱共に運転できました。また操作スイッチも異常はなかったので、ファンと操作スイッチを結ぶ「強」のラインがどこかで途切れてしまったという事です。幸いこのファンが受け持つエリアのボリュームは「弱」で丁度良い広さなので実用上は問題ないと思われますが、機能があるのに働かないというのはメーカーの立場としては心苦しいものがあります。

集熱運転が出来るようになったことを確認するために床下の立下りダクト直下へ行ってみました。午後3時を回っていましたが40℃くらいの熱風が吹き出していて、ヒノムが絶叫していました。