おいしい建築研究所 研究員のヒノムです。
所長と共に和歌山県の那智勝浦まで行ってきました。
目的は前回お伝えした太陽熱で木材を乾燥させる倉庫の集熱面工事に立ち会うためです。
浜松から東名高速→伊勢湾岸道→東名阪道→伊勢道→紀勢道と乗り継いで熊野大泊で一般道へ。所長がこの辺りまで車で来るのは15年ぶりくらいとの事ですが、高速道路が整備されてかなり早く来れるようになったそうです。昔は尾鷲や紀伊長島へ行くには、国道42号線でいくつもの峠を越えなければならなくて時間もかかったけど、今は「いつの間に尾鷲を通り過ぎたの?」って感じで熊野まで行けてしまうので非常にスムーズ。移動時間の速さに驚くと共に年月の流れを感じると所長がしみじみ話してました。
熊野大泊で国道42号に入ると、ここからは熊野灘の美しい海岸線を左手に見ながらのドライブです。この日は天気が良くて海と青空がとても綺麗でした。
太陽熱木材乾燥庫
綺麗な海を眺めながら目的の那智勝浦までやってきました。多少の寄り道をしていますが、その報告はまた今度。
今回のプロジェクトは、那智勝浦の(有)瀧岡木材さんからの依頼で進められています。瀧岡さんは天日乾燥した紀州材に拘られていて、和歌山市の和秋建設さんは、この材を使って家づくりをされているのですが、乾燥具合のバラツキから床材に不具合を生じたりしていたので、瀧岡さんに太陽熱を利用した木材乾燥庫の導入を提案したという経緯があります。新たな紀州材のブランド化を図りたいという思いもあって、和歌山県の林業振興課の協力も得られる事になりました。どんな効果が得られるかはお楽しみですが、まずは太陽熱木材乾燥庫を形にしなければ始まりませんから、肝となる集熱面の工事をしっかり行いたいと思います。
集熱パネル設置工事
と、意気込んでみたものの当日は朝から雨。昨日までのあのお日様はどうした?
雨雲レーダーをチェックしながら天候の回復を待つことになりました。
今回の太陽熱木材乾燥庫は「紀州サンウッド倉庫」と呼ぶことになったそうです。お日さまに敬意を表しているからなのか、午後になって雨が止み、一時的ですが晴れ間も見えてきました。「今だ!」という事で集熱パネルの設置工事が始まりました。紀州サンウッド倉庫の断面は↓こんな感じで、縦型集熱パネル20枚を2段に配置します
和秋建設の職人さん達はソーラー工事に慣れているので、縦型集熱パネル20枚を約3時間で設置してくれました。
最後の方に雨が降り出したのですが、ずぶ濡れになるような量ではなかったので、しっかり防水処理まで終わらせることが出来て良かったです。みなさんお疲れ様でした。ありがとうございました。
次は来月中旬くらいにダクトとファンの設置工事に立ち会う事になっているので、また来ますね!