音楽のある人生

ブログ味を究める

合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

いつも陽のまどの話ばかりなので、たまにはプライベートな趣味のことを書こうと思います。
私は高校と大学で吹奏楽をやっていました。楽器はクラリネットです。始めた動機は、高校の時に「騙された」というのが正直なところなんですが、入学して部活を何にしようか迷っていた時、「写真部はどうだろう?」と思って部室を訪ねてみることにしました。「写真部」と書かれた看板が立っていて、窓には暗幕が引かれていたので「ここだ」と思ってドアを開けたら何故か楽器が並んでいて、先輩たちから「よく来たね。さあ中へお入り」と言われて、あれよあれよという間に吹奏楽部員にさせられてしましまいました。それまでに楽器の経験などなく、中学での音楽の成績は2か、良くて3(お恥ずかしい) でも嫌いではなかったので、やってみることにしました。
以来、吹奏楽コンクールや定期演奏会の他に市民祭り、地元小中学校の文化祭、中日ドラゴンズ・ファン感謝DAYで名古屋ドームに移る前の名古屋球場でパレードしたこともあったりして、なんだか盛沢山で充実の高校生活を送りました。大学では吹奏楽から離れようと思ったのですが、吹奏楽部の顧問が建築学科の教授だったので、先輩から「吹奏楽をやらないと単位がもらえんぞ」と脅されて渋々続けた次第です。

高2の時に親に頼み込んで自分の楽器を買ってもらいました。1年生の時は学校支給の楽器を使っていましたが、ろくにメンテナンスもされずに長年使われてきた楽器だけに、少し吹けるようになってくるとだんだ物足りなくなってきて、周りでも私物を持つ子が増えてきたので、私も親にお願いしてみました。その頃学校で使っていたのはYAMAHAのインペリアルモデルという8万円代くらいの楽器でしたが、クラリネット界ではフランスの「Buffet Crampon」というメーカーのものが一番と言われていたので、私もそれを望みました。↓は40数年前に買ってもらった「Buffet Crampon S1」です。もう今では作られていなモデルですが、当時28万円でした。(よく買ってくれたなぁ)

この楽器と共に音楽の世界にどっぷり浸かっていた高校、大学の7年間でしたが、卒業して以降は全く触れなくなってしまいました。仕事が忙しかったし、音楽よりもお日さまとの付き合いの方が、圧倒的に密でしたからね。

25年ぶりのクラリネット

大学卒業以来、ずっと箪笥の肥やしにしていた楽器を25年ぶりに出してみることにしました。自分も50歳を過ぎて、これまで仕事ばかりに打ち込んできたけど、それしかない人生ってどうなんだろう?と思えてきたからです。
25年ぶりに楽器ケースの蓋を開けましたが、キーは若干くすんでいたけど、管体に傷みはなく、少しメンテナンスすれば十分に使える状態でした。40年前に親に無理を言って買ってもらった楽器ですから、今さら新しい楽器に買い替えようとは思いませんでした。
問題は自分の方ですね。少し吹いてみたけど息が続かないし、指は硬くなって動かない。老眼が進んで楽譜が読めない等など「歳取ったなぁ」と実感させられました。そこでヤマハの音楽教室に通う事にしたのが2019年のこと。以来、一緒に演奏する仲間も出来て、クラリネットアンサンブルを楽しんでいます。

クラリネット発表会にて

先日、音楽発表会が開催されて、私はクラリネット四重奏で参加しました。ソロも悪くないですが、やはり他の人と音を合わせながら1つの曲をつくり上げるというのが良いですね。
学生時代は、勢いだけで楽器を吹いていました。それはそれで楽しかったですが、今は音楽をもう少し深く感じながら演奏できるようになったと思います。歳を取ったお陰かな。
11月に次の演奏会が予定されているので、また頑張ります!