おいしい建築研究所 研究員のヒノムです。
先日、京都文化博物館で開催されている「世界遺産 縄文」を見学したことを報告しましたが、その際に心に誓った残りの国宝土偶2体に会いに行ってきました。
でもその前にお仕事です。長野県富士見町で施工中の現場に陽のまど部材をお届けしました。この日はすごく良い天気で、八ヶ岳が綺麗でした。



(株)イマージさんが建築中の今回のお宅は、ロケーションが素晴らしかった!特に今の時期は紅葉が美しくて、疲れ果てた目がすごく癒されました。来年4月に完成予定とのことなので、次は新緑の頃に訪れてみたいと思います。
尖石縄文考古館

長野県茅野市にある尖石縄文考古館にやってきました。目的は言わずもがな「国宝土偶」2体に会うためです。
山梨県~長野県の八ヶ岳南麓エリアには、ものすごくたくさんの縄文時代の遺跡があり、貴重な文化遺産が数多く発見されています。特に国宝に指定されている2体の土偶は、一度見たら忘れられない魅力がありました。
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残念ながら館内撮影禁止となっていたので、「縄文のビーナス」も「仮面の女王」も目に焼き付けて帰るしかなかったです。↑はお土産で買って帰った絵葉書だよ。
「仮面の女王」は、仮面を頭の後ろで固定しているバンドも表現されていて、非常に細かいつくりになっていました。仮面を外したら、どんなお顔があるのだろう?と想像してしまいます。
「縄文のビーナス」は「仮面の女王」と比べると、とても柔らかな、優しい雰囲気です。このエリア周辺で出土される土偶特有の表情があって、縄文人の女性ってこんな感じだったのかな?
この他にも数多くの土器や石器などが展示されていました。体験コーナーでは、土偶作り(要予約)が出来たり、土器や土偶に「縄文」の文様を施す体験や、縄文時代の布の編み方などを学ぶことができて、1日じっくり味わってみたいプログラムが用意されていました。

尖石縄文考古館に隣接する与助尾根遺跡には、復元された竪穴式住居が建っていました。5000年前もこんな風景だったのでしょうか?


↑尖石石器時代遺跡の地名の由来となった尖石(とがりいし)です。石質は八ヶ岳から噴出した安山岩。古くから村人の信仰の対象とされてきたものだそうですが、石の右肩に磨かれたような跡がある事から縄文時代の石器を研いだ砥石ではないかと言われています。
国宝土偶をこれでコンプリートできました。と言っても京都で観た「縄文の女王」は、残念ながらレプリカだったので、いつか山形県まで行って本物に会いたいと思います。
13000年も続いた縄文時代。知れば知るほど凄いなぁと思います。まさに持続可能な社会だった訳で、SDG’sだとかカッコイイ事を言っていても何年持続するの?って感じなものがほとんどですからね。せめて1000年持続できるような目標と行動が必要なように思います。

