合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
先日、ソーラーファンボックスのトラブルに関するお問合せを受けました。工事中から床下の掃気の為にファンを運転して来たのだが、完成が近づき、電源を本設に切り替える為に配線をし直したところ、ファンが回らなくなったとの事でした。症状としては操作スイッチのパイロットランプが、瞬間的に点くけどすぐに消えてしまい、ファンが運転しないというものでした。同様のトラブルが過去にあったので、その事例を紹介して配線にミスがないかを確認してもらいました。↓
数日後に点検結果の連絡をもらいましたが、配線関係に間違いはないとの事。近く引き渡しを予定しているので、それまでに解決しなければならないので現場へ来て欲しいとの依頼でした。



まずは状況の確認から。
電源を投入して操作スイッチの状態を見ると、報告の通りでパイロットランプが薄っすら点いているだけでファンが回りません。スイッチへの結線に誤りはありませんでした。次に端子ボックスの結線もミスは無かったし、前例のような接触不良等もありませんでした。


電源も問題なく供給されています。
ソーラーファンボックスは床下点検口から3mくらい離れた位置に設置されていて、点検口直下に設置された端子ボックスから延長ファンケーブルで電源を供給しています。点検口からファンボックスの写真を撮り、赤丸部分を拡大してみたところ「なんか変だぞ?」と思いました。

延長ファンケーブルを接続するための端子台には、色の指示がしてあるのですが、白と黒の結線位置が逆になっているようです。「配線に間違いはない」との報告でしたが、適切な動作をしないという事は、どこかに間違いがあるはずなのです。「やはりこういうミスがあったんだ」と割と早くに原因が見つかって良かったのですが、その後の事を考えるとそんなに簡単なトラブルではないのです。
ファンユニットの交換
このトラブルの場合、ファンは「弱」では運転するけど「強」が使えなくなっているはずです。ファンケーブルを正しくつなぎ直して動作確認してみたとこる案の定「強」が運転しませんでした。白黒逆接続した為にファンボックス内の「強」の回路が破損してしまったのです。

「強」が使えないままで引き渡すわけにはいきません。こんな事もあろうかと交換用の部材を一式持ってきていたので、新しいファンユニットに取り替える事にしました。
さてここからが大変! 床下に潜って、高さ40cmの世界で作業する事になりましたが、さすがにここでファンユニットの交換を行う事は難しいので、ダクトを切断してファンボックスを床下点検口まで運びました。

ファンボックスの組立は、いつもやっている事ですが、現場でのユニット交換は初めてです。
特に問題なく作業を終えて、ファンボックスを元に位置に設置し直しました。こうやって書くと簡単に作業を終えたように思われるかもしれませんが、10kg以上あるファンボックスを腕だけで床下を移動させるのは、なかなか大変で背中と肩と腕が悲鳴をあげていました。(涙)

無事にファンボックスを設置して試運転したところ、「強/弱」の切り替えも正しく行われるようになり、床下全体に集熱空気が巡っている事が、床吹出口からの風で確認できました。これまでの苦労が報われた瞬間です。
上手く動作しないと製品のせいにされて、現場に呼びつけられる事はよくあるのですが、製品に問題があった事例はなくて、今回のような施工ミスがほとんどでした。だからと言って製品が完璧とは言い切れるものではないので、現場へ行くのは構わないのですが、どうしたらこのようなミスを無くせるのか? 悩みがつきません。
トラブル事例を多く経験しておく事は、次のトラブルへの対応力を強化する事になりますから、ノウハウがもっと蓄積されれば現場へ行かずに解決できるようになるでしょう。そうなれるように頑張ろうと思います。

