合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
杉村邸のOM改修工事を行いました。施工時間はOMハンドリングの撤去から始めて、1日半(最大2日)の予定です。

OMハンドリングに接続されているダクトを外します。既存のダクトを極力再利用したいので、丁寧に取り外します。

OMハンドリングに内蔵される熱交換器(お湯採りコイル)に接続する温水配管を取り外します。今回は水抜きがしてあったので、水道屋さんのお世話になる事なく撤去できました。


棟ダクト内に温度スイッチを取付けます。今回用意した温度スイッチは、陽のまどで通常使用している「冬用」「夏用」に加えて「夏排気用」の3種類です。「夏用」は、夜間外気取入れのための温度スイッチなので、集熱パネル内温度が30℃以下で運転。次の朝、集熱面に日が当たって温度が34.5℃になると停止します。「夏排気用」は、35℃以上で運転を開始するので、夏の運転が終了した直後に排気運転に切り替わります。そして30.5℃で停止しますから、若干遅れて「夏モード」が始まるという感じです。夏排気については、前々回のブログに書きましたが、集熱面保護のために必要な機能なのです。









各ダクト経路に電動ダンパーを取付けて、ソーラーファンボックスに接続します。集熱ダクトと集熱ダンパーの間だけはスペースの関係で断熱フレキシブルダクトを使用しましたが、ちょっと無理矢理感があるので、様子をみて治すかどうか判断したいと思います。それ以外は上手く施工出来ました。全ての電気配線を端子ボックスに接続して「冬モード」で運転したところ、1階各部に設置された床吹出口からしっかり風が出てきましたし、暖かさも感じることができました。
今回の施工検証としては、概ね予定通りに施工できたので良かったと思います。各機器の納まりについても問題ありませんでしたし、施工時間も当初の計画通り1日半で終われました。ファンボックスの据え付けに若干手間取ったので、それがなければ1日で終わらせられたかもしれませんが、初めての施工としては悪くなかったと思います。
ただ実際の運用において、私が設計~製造~施工まで行うのであれば、今回のような感じで完成できますが、日本全国にたくさんあるOMソーラーの家に対応しようとすると、他者にお願いする事になるでしょう。30~40年前のOMソーラーの家は、同じ施工会社であっても各現場毎に納まりが違うなんて事はザラでしょうから、誰が判断するか?が大きな課題になります。昔のOMソーラーを知っている人間も極わずかになってきました。施工した会社でも代替わりしていて、自社物件であっても昔の事がわからない可能性が高くなっているでしょう。わかる人間が元気に動ける内に何らかの方向性を見出せるようにしたいと思っています。
今回の改修工事の目標は、家の中に熱を取り戻して、霜焼けにならない床にすることでした。どこまで改善できたか2週間くらい様子をみてからデータを回収して、状況を確認しようと思います。

