合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
紀州サンウッド倉庫は、今年の6月以来、温湿度データの回収を行っていないので、そろそろ行かないとマズいかなと思っていました。計測器のメモリーの容量は大丈夫ですが、電池残量が心配ですし、何よりも回収したデータ量が膨大になると整理するのが大変です。今回は、和歌山の和秋建設さんの所へ陽のまど部材を納品する予定があったので、その前に那智勝浦に立ち寄って、紀州サンウッド倉庫の状況を確認することにしました。
那智勝浦は同じ和歌山県ですが、和歌山市へ行くついでに立ち寄るような場所ではないですけどね。
浜松から那智勝浦へは↓のようなルートで愛知県の渥美半島先端の伊良湖岬からフェリーで三重県鳥羽市へ渡り、尾鷲、熊野、新宮と通って那智勝浦に至る約250kmの道のりです。

本日天気晴朗ナレドモ浪高シ
浜松から伊良湖岬まで約70km。始発の鳥羽行きフェリーは8:10発なので、これに間に合うように6時に会社を出ました。天気も良いし「絶好のソーラー日和だぜ!」と思いながら伊良湖岬に向かいましたが、とんでもなく風が強くて海上は白波が立っていました。これを見て今回のブログのタイトルは「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」にしようと思ったくらいです。


伊良湖港で鳥羽行フェリーのチケットを購入し乗船案内を待っていましたが、そこに係員がやってきて「8時の便は、強風のために欠航になりました」だって…
まさかとは思っていたけど、ここまで来て欠航は勘弁してよぉ。
次の便が出航できる保証はないので、ここで待っている訳にもいきませんから陸路を名古屋回りすることにしました。↓のルートです。

船に乗れたら11時半くらいには紀州サンウッド倉庫に着ける予定だったのですが、100kmも余分に走らされることになってしまいました。加えて紀勢道が尾鷲から終点までの区間が工事のために通行止めで、重たい荷物を背負った青トラで峠越えをさせられました。「これは何かの罰ゲームかよ」と思いながら、昼休憩もなしに走って那智勝浦に着いたのは午後2時半頃。やれやれと思いきや試練はまだ続くのでした。
みんな腹ペコ
予定よりかなり遅くなってしまったので、昼食も摂らずに走ってきましたから自分自身が腹ペコ。青トラも腹ペコ。空腹を満たすのは全てが終わってからと思い、紀州サンウッド倉庫へ直行しました。


計測を開始したのは2024年11月13日からでしたから丸1年になります。1年前は保管される木材の気分を味わってみたくて、この倉庫に一晩泊まったんだよなぁ。夜は心地よかったけど、朝方に喉が渇き過ぎて目が覚めたことを思い出しました。
前回データ回収に来たのは6月7日でした。5ヵ月ぶりに各計測器と通信したところ9台中の5台がバッテリー残量不足で通信に失敗。こいつらも腹ペコだったのか!


計測用バッテリーは、あと1ヶ月くらいはもってくれるのではないかと思っていたのですが↑の表示が出ていて、すぐに電池交換をしないとこれまでに記録してきたデータが全て消失してしまいます。まだもつだろうと思っていたので、交換用電池を用意して来なかったのが失敗でした。コンビニでは売っていない電池なので、那智勝浦周辺の電気店に片っ端から電話して在庫を確認しましたが、なかなか見つかりません。最後は新宮の家電量販店まで行って何とか入手できましたが、本当に「罰ゲーム」かと思いました。
紀州サンウッド倉庫

久しぶりの倉庫内には、かなり多くの木材が入庫していました。現在、和歌山県林業試験場がこの倉庫の実力を検証中なのですが、どのような条件を与えているのか聞いていないので、詳細はわかりません。


すべての計測器の電池を交換したので、無事にデータを回収することができました。あと数日遅かったら今夏のデータが全部無くなっていたかと思うとゾッとしました。(汗)
これで1年間の温湿度データが揃ったことになります。本当はインターネットを利用した自動計測にしたかったのですが、WiFiもないし、電波状態の良い場所ではないので、やむなく定期的に回収しに来ることにしたのですが、距離の壁は厚かった。とても頻繁に来れる距離ではなかったです。
5ヵ月分も貯めてしまったので、データの整理と解析が大変そう。夏休みの宿題を全然やってなくて、新学期を目前に焦る小学生みたいだな。帰ったら数字と睨めっこだ。


1年ぶりに各送風機の風速を確認しましたが、どの子も元気に吸気、排気していました。1台だけ音色が若干異なる子(S-1)がいたので、この僅かな違いが先々にどのように影響して来るのか見守って行きたいと思います。
しかし今回は朝から焦らされることだらけでした。無事にデータが回収できたし、サンウッド倉庫の運転状況も確認出来たのは良かったですが、まだこれから和歌山市まで走らないければならないのかと思うとゲンナリ…
あと3時間頑張らねば!

