合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
西日本の各地では、既に梅雨明け宣言が出ているようですが、私が住む静岡県は7月19日頃になる見込みとの事です。梅雨が明けるといよいよ夏本番を迎えますが、今年も厳しい暑さが予想されています。
暑さ対策としては、一般にはエアコンによる冷房となりますが、一年前のブログに「帰ったら窓を開けましょう!」という記事を書きました。過去に遡ってご一読いただければと思います。
建物自体が日射によって熱を持っている中で冷房してもなかなか温度が下がらないから、まずは窓を開けて室内に篭る熱気を捨てつつ、壁や天井、床などの温度を下げてやるのが効果的という内容でした。
先日、炎天下の駐車場に停めた車に乗った際にダッシュボードやシートなどは何度くらいになっているのだろう?と思い、赤外線放射温度計で各部の表面温度を測ってみました。

実験したのは我が家のHONDA N-BOXです。駐車中はフロントガラスにサンシェードを取付けて、直射日光が入らないようにしています。本当は窓の外側で日射をガードすべきですが、そんな気の利いたサンシェードは持っていないので、カー用品店で売られているプチプチにアルミシートが貼ってある汎用のものを使用しています。その他の窓については、特に日射遮蔽対策はしていません。
実測は昼の12:30~13:30に行い、その時の外気温度は30.5℃。かなり日差しの強い日でした。
【実験スケジュール】
12:30~12:50 サンシェード有
12:50~13:10 サンシェード無
13:10~13:30 窓全開
まずはフロントガラスにサンシェードを取付けた状態における車内各部の表面温度を測定しました。




次にサンシェードを外して20分間放置。最後に窓を全開にして温度の変化を確認しました。


↑は測定データをまとめたものです。市販の安いサンシェードですが、車内温度を抑えるのには、それなりに効果があるようです。HONDA N-BOXは、写真のようにフロントガラスが垂直に近い形をしているので、太陽の入射角度的に日が入りにくかったと言えます。もしこれがランボルギーニ・カウンタックのような緩い勾配のフロントガラスだったら、もっと室内温度は上昇していたでしょう。この辺りは建物の屋根の形にも共通する課題だと思いますが、過去のブログで太陽と屋根勾配の関係について説明していますのでご覧ください。
夏場はとにかく直射日光を室内に入れないようにする事が何よりも重要ですね!

「帰ったら窓を開けましょう!」で述べたように高温になっていた車内も窓を開けるだけで、かなり温度が下がりました。窓を開けた状態で車を走らせれば、もっと効率よく温度を下げる事ができるでしょう。直射日光を受けていたハンドルなんて熱くて握れませんから、まずは各部を冷ましてからエアコンを掛ける方が効きが良いと思います。
こんな事は言われるまでもなく、皆さんやっている事と思いますが、家だって同じですよ。
太陽に熱せられた建物の屋根、天井、壁、床などは、高い熱を持っていますから、天井表面が40℃超えなんて状態で冷房したって効きません。だから窓を開けて風を通して熱気を抜いてやる事と壁や天井などの温度を下げてやる事を住まい手自身が意識してやってくれると、暑さの感じ方も大きく変わると思うのです。
最近の住宅は、窓が小さくて数も少なくなっているように感じますが、自然との応答が出来ない家は、いざという時に苦労する事になるのではないかなと思います。
折角、赤外線放射温度計を用意したので、駐車場内に停めてある車の色別のボンネット温度を測ってみました。あまり変な動きをして不審者に間違われても嫌なので、自分の車の他に白、黒、赤、銀の5台のボンネットの表面温度をコッソリと測らせてもらいました。

うちの車は「フィヨルドミスト・パール&ブラック」という色で、屋根が黒いツートンカラーです。こうやって比較してみると、やはり白色は温度が低いですね。またメタリック車は、ソリッドカラーより若干低かったです。このような実験はJAFなどが行ってデータを公開していると思いますが、自分自身で測ってみるのも面白いです。その場で触れて熱さの違いを実感する事もできますしね。こういった経験を家づくりに活かしていきたいと思っています。

