おいしい建築研究所 研究員のヒノムです。
毛髪湿度計をご存知でしょうか?
これは毛髪の吸湿、脱湿による伸縮を利用して湿度を測定するものです。
毛髪は湿度が高くなると水分を吸収して伸び、湿度が低くなると水分を失って縮みます。この微細な伸縮を回転運動に変えて、湿度の変化=天気の変化を人形たちの動きで表したのが、お天気ハウスです。

6月でしたが、愛知県犬山市にある野外民族博物館”リトルワールド”へ行きました。このお天気ハウスは、そこで見つけたものです。ドイツのLUTHERER社が作っている民芸品のようなものですが、見た目の鮮やかさ、可愛さに惹かれて衝動買いしてしまいました。
天気が良い日は、女性の人形が前に出て来て、雨が降ると傘を持った男性が出てきます。このようなものは日本にもあって、神奈川県の箱根で”てりふり人形”という名前でお土産として売られていますね。所長が子供の頃にお土産でもらった事があるそうですが、なんで天気で動くのか?その頃は仕組みが理解できなかったと言っています。
外気の湿度を感じられるように、バルコニーの雨がかからない場所に置いてみました。でも梅雨時だったので常に男性が前に出ていて、天気が回復したら本当に女性に変わるのだろうか?これ壊れていないか?などと半分疑いの目で観察していました。

梅雨が明けて酷暑の夏がやって来ると女性が前に出てきました!面白い!!
ドイツ語の説明書が付いていましたが、湿度を検知するものの事を「gut」と書いてありました。「gut」とはテニスのラケットに張ってある網状のやつ?よくわからないのでネットで調べてみると
「gut」:羊などの腸でつくった細い紐 とありました。カットガットと呼ばれ、テニスラケット以外に弦楽器や医療用の縫合糸などに使われてきたそうですが、現在は合成繊維など他の素材に置き換わっているとありました。
なるほど!勉強になります。
で、このお天気ハウスの感湿素子がどのようなものなのか見てみたいと思ったのですが、ハウスが全部接着剤で固められているので、壊さない限り内部を見る事が出来ません。う~ん、メンテナンスへの配慮が足りないなぁ…
羊の腸なのか、人の髪の毛なのかはわかりませんが、毛髪等の伸縮を利用する至ってシンプルな構造は、見ていて楽しいです。残念なのは、真ん中にある温度計が壊れていてずっと20℃のままなこと。
さて今朝は女性が前か?男性が前かな?
因みに毛髪湿度計に人の毛を利用する場合は、西洋人の女性の金髪、茶髪がよく伸縮するので適するのだそうです。ナマケモノの毛ではダメか。







