風を読む(高窓からの涼風取入れ)

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合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

「風を読む」も8回目になります。これまでは通風実験の検証報告をしてきましたが、今回は現場で行った実測について報告します。
「通風をトレーニングする会」の時点では、今後の研究テーマとして項目だけ挙げていたのですが
「上方一面開放熱対流型換気」という長ったらしい名称の検証を行う事にしました。

「通風トレーニング」のP168とP169に 「3.「上方一面開放熱対流型換気」で涼房」という話が出てきます。ここに書かれているように本当に熱気の排出と冷気の取入れが、一つの窓で出来るものかを検証してみたいと思いました。

検証する場所は、育暮家ハイホームスさんの工作室にある高窓です。上記には開口高さは80cm以上とありますが、残念ながらここの高窓は60cmしかありません。まあ傾向がわかれば良いので、難しく考えずに実測してみることにしました。

結果は↑の感じです。2015年の夏に実測したものなので、細かい部分の記憶は定かではありませんが、天井付近には熱い空気が溜まっており、開口の上層部からこれらが外へ出て行く空気の流れ(A)がありました。一方で開口の下層部では、少し低い温度の外気が室内に入ろうとする空気の流れ(B)が確認できました。その低温空気(C)は壁を伝わって下りてきます。
上図の数値だけを見ると大した差はないように思えますが、これもある瞬間の値であって、気温が一番下がる日の出の直前頃(朝4時~5時頃)には、もっと涼しくなっていたと思います。とりあえず「通風トレーニング」に記されていた現象を確認することはできました。

もし2階の高所に設ける窓を利用するのであれば、一晩中開け放していても防犯の心配はないでしょうし、この方法は悪くないと思います。高窓の直下にベッドを置いて、頭の辺りに冷気が下りてくるように出来たら気持ちが良いのではないでしょうか。

上方一面開放熱対流型換気の導入イメージ

エアコンを掛けっ放しで寝るのは、寝始めは涼しくて気持ちいいですが、身体の冷やし過ぎは良くありませんからタイマーで切るようにします。すると冷房が切れた途端に汗が噴出してきて、目が覚めてしまうなんて事が連日繰り返されています。こういう状況を建築的な工夫で改善できるといいなと思うのですが、この高窓からの涼風取入れというのも一つの方法として有りなのではないでしょうか。どこかで実践してみたいなと思っています。