青トラ訪問記-54 9年経過の集熱パネル

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合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

2017年にびおソーラーとしてご採用いただいたお宅(香川県善通寺市)で雨漏りが発生し、野地板まで傷めてしまったという事で、屋根材を撤去し、集熱パネルを一端外して、下地からつくり直す作業が行われました。集熱パネルの再設置にあたって立会いを求められたので、青トラを駆って瀬戸大橋を渡りました。

瀬戸大橋・与島PAにて
漏水の状況

施工者から届いた報告書によると、3年ほど前から集熱パネルの水下側で、軒先に近い辺りの天井面から漏水が発生していたとの事で、天井仕上げを撤去してみると↓のように野地板が傷んでいる状況でした。

2017年頃は、現在のような水上側止水板は存在しておらず、集熱パネルの雨仕舞については現場の裁量にお任せしていた部分がありましたので、本件がどのように納められていたのかは、撤去前の状況を見ていないので何とも言えませんが、下図のような感じだったのではないでしょうか。

初期の集熱パネル納まり例

全てが撤去されたあとで、漏水の原因を特定する事は難しいですが、棟に近い集熱パネル水上側から浸入した雨水に対して、これを下層に拡げない対策が不十分だったのではないかと考えます。

9年経過した集熱パネル

2017年に設置されてから今日までの9年間、屋根の上で日射や風雨に晒され続けてきた集熱パネルを地上で確認しました。

2017年製横型集熱パネル4P
集熱パネル内部

全体に砂埃等で汚れていましたが、水拭きすれば綺麗になるくらいの状態でした。カラーGL鋼板製の筐体に腐食等は見られませんでしたが、若干塗膜の色が褪せた感じはありました。この辺りは経年による退色と言えるでしょう。またパネル内部の断熱材の劣化もありませんでした。

9年間、屋根に設置されていた集熱パネルを間近で見る機会はこれまでありませんでしたが、想像していたより良い状態で維持できていたので安心しました。

再設置

屋根下地の準備が整ったので、集熱パネルを再度設置します。
集熱パネル設置部分だけ周囲の屋根より45mmほど高くする事にしました。

ダクト接続ボックス内の温度スイッチ

2017年頃は、”井戸の釣瓶方式”で温度スイッチをダクト接続口にぶら下げていました。

今回は、マグネット式の温度スイッチ取付金物+支持棒に変更しました。

水上側止水板の採用
防水テープ処理

取り外されていた集熱パネルを見る限り、パネル固定部に防水テープ処理が行われていた形跡が見られなかったので「初期の集熱パネル納まり例」に示したようにパネル水上部に雨水が浸入した場合、パネルとルーフィングの間や固定ビス部分から浸水して行った可能性が高いように思いました。

集熱パネル設置完了

集熱パネル廻りの防水下地が完了しました。後日、板金屋さんが屋根を葺きつつ、集熱パネルとの取り合い部分を納めてくれるでしょう。とりあえず無事に完了して良かったです。