合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。
青トラ訪問記-54で香川県の雨漏り改修工事に立ち会った事を書きましたが、その続きの話になります。
青トラ訪問記-54 9年経過の集熱パネル – サンシャイン・ラボ
屋根上での集熱パネル設置工事が形になり、防水対策の方向性が確認できたので、私は室内に移動して一時的に取り外した温度スイッチを取付け直す作業をする事にしました。
機械室は、2階天井の棟に近い辺りを囲って、その中にファンやダクトが設置されています。
天井点検口から内部を覗くと↓のようにソーラーファンボックスがありました。


状況を図示すると↑のようになります。温度スイッチを集熱パネル内に取付ける為には、ソーラーファンボックスと電動ダンパーを取り外さなければならないのですが、上下方向のスペースが無くて簡単に撤去する事が出来ません。
天井点検口も↑の写真の側にあるだけで、ダクトが接続されている吐出口側にはアクセスできないのです。カメラを入れてそちら側の様子を確認したところ、ダクトは吐出口のダクトカラーに挿し込まれているだけだったので、ガチガチに固定されていないのであれば何とかなりそうです。

ソーラーファンボックスは、上部からボルトで吊下げられていましたが、固定部は断熱材の中なのでファンボックス本体から吊り金具を取り外して、撤去しました。脚立に登り、45cm角の点検口から上半身だけ入れての作業なので、奥の方のボルトを外す際などは手が届かなくて大変です。
先々機器の交換作業があることを想定するならば、点検口の位置や大きさに配慮して欲しかったですね。
さて問題はここからです。
電動ダンパーを取り外すためには、先に電動ダンパー固定板を外さなければなりません。この固定ビスは、ダクト接続ボックス側面にあるのですが、ご覧のように断熱材で覆われていて固定ビスにアクセスできません。また例えビスが露出していたとしても、奥側の固定部に手が届かないので、やはり外す事は出来なかったでしょう。

このままでは電動ダンパーが外せないので、固定板の底板を↓のように切断することにしました。


加工が終わった状態だけ見ると簡単そうですが、この作業が一番大変でした。万一を考えて切断工具等を用意してきたのですが、私の板金鋏ではなかなか思うように切る事が出来ず、現場にいらした板金屋さんにお願いして切断していただきました。さすがプロですね。本当に感謝です。

電動ダンパーを取り外すとダクト接続ボックス内から温度スイッチ(冬/夏)が出てきました。赤い線が付いている方が「冬」、青い方が「夏」です。2017年頃は↓のように集熱パネルのダクト接続口にぶら下げていました。これも先々のスイッチ交換を想定してのものでしたが、なかなかこちらの意図を理解していただくことが難しくて、温度スイッチが最適な位置に設置されない現場が続出したので
現在のマグネットによる固定方式に改めて行った経緯があります。


このお宅の温度スイッチがどのように取り付けられていたかは確認できていませんが、集熱パネル内の温度をダイレクトに検知する現行方式に改めたことで、今までより早く動作できるようになると思います。


既存の電動ダンパー固定板は、底板部分を切断してしまったので、現行仕様の底板を使って復旧させました。現行の電動ダンパー固定板は、左右の側板と底板の3ピース仕様になっているので、こういう場面では役に立ちます。実は過去にもこのようなトラブルに見舞われたことがあって、その時から仕様を変更したのです。

このあとはまた大変な思いをしながらソーラーファンボックスを元に戻しました。
配線をし直して、動作確認を行いましたが、全て異常なし。
結構大変な作業でしたが、無事に復旧できて良かったです。
少し前ですが「メンテナンスについて考える」という内容でこのブログに投稿しました。
本当に後のことを考えていない現場は多いです。先々まで自分が責任を持って対応して行くという気持ちがあれば、作り方も変わると思うのですが・・・
工務店さんもやらなければならない事がいっぱいあるので、全てに神経が行き届かないという事情は分かりますが、メンテナンスへの配慮の無い家をつくられたら、そこに住む人が将来大きなリスクを負う事になるので、よ~く考えるべきだと思います。







