風を読む(すだれの導風効果)

ブログ味を究める

合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。

「風を読む」の5回目は、「実験4:すだれの導風効果」です。
妻側の開口部の日射対策に簾(すだれ)を使用される事があると思いますが、これが有る場合と無い場合で通気に変化があるかを検証しました。

使用したすだれは、ホームセンターで購入した一般的なものです。

実験4の検証結果

前回のブログで報告した3-Fの実験体にすだれを付けた場合と外した場合の比較をしました。
結果としてすだれ有の方が通気量が多くなりました。ウィンドキャッチャーに加えてすだれがある事で風を集中的に導入しやすくなったからと推察します。残念ながら③の開口の外にすだれを付けた計測は行っていないので、排気に対する影響はわかりませんが、間接風に関しては通気の邪魔にはなっていないようです。

窓上の庇について

近頃の家は、軒の出も少ないですが、窓上に庇を付けることもしなくなりました。サッシの性能が良くなったという事もあるでしょうが、一番にはコストダウンのためでしょうね。

上図によると窓上に30cmの出の庇を設けると、降雨時の風速が2m/sの場合、庇下から2.2mの範囲まで雨がかからないので、雨が降っている時でも窓が開けられる事になります。「雨の日は湿気が嫌だから窓なんか開けないよ」って言われるでしょうが、部屋の中の空気が悪くて換気したい時に一番効果があるのは「窓を開ける」ことでしょう。庇があればそういう事も出来るのです。また今回の実験で示したようなすだれやタープなどの日除けを取付けるベースにもなります。コストが優先されることはわかりますが、窓や外壁を守ってくれるものでもありますからメリットはあると思います。

私は30年くらい前にアルミ製の庇を設計しました。これは現在も製造されているので購入することは可能です。ただ昔に比べて材料の原価が上がってしまったので、結構いいお値段になっていますからコスト的に合うか、合わないかになってしまうでしょう。
ご興味のある方はお問合せください。